残飯をドッグフードとしてあげていい?

家族の食事の準備の最中や食後に材料の残りや食べ残しが出るものです。その時、愛犬に与えても大丈夫では?と考える事でしょう。しかし、人間の食べ物を与えると栄養面が心配、しつけの面でよくない影響があるのでは?という心配の声があります。
実際には、基本の考え方をしっかりと把握出来ていれば、なんら問題はなくかえって理想的な栄養バランスにする事も出来るおすすめの方法でもあります。

犬に残飯を与える時の基本ルール

室内で共に生活をしていると、飼い主の食事中や間食の最中に愛犬から食べ物を催促される事があるでしょう。あまりのけなげな仕草に思わず分け与えてしまいたくなる気持ちにもなりますが、家族の食事中にその場で分け与える事は決して好ましい行為ではありません。
その理由は、催促をすればもらう事が出来ると愛犬が認識してしまうと、今後催促はますます激しくなる上に、ペット同伴可能な飲食店へ入店した時にも激しく催促を受ける事になるからです。愛犬に分け与える時は、飼い主の食事が終わってから、愛犬の器に入れ、いつも愛犬が食事をする場所に移動してからあたえます。
与えてもいい食べ物は

  • ネギなど犬に危険な食材を含んでいないもの
  • 辛い物など刺激物でないもの
  • 調味料で濃い味付けがされていないもの

です。ネギ類は特に注意が必要で、煮汁や調理段階でネギ類が混ざった場合も同様に与えてはいけません。

残飯にも十分な栄養があります

残飯といっても単なるゴミではありません。例えば根菜類は皮と身の間の部分にもたくさんの栄養が含まれています。肉の脂身の部分や魚の骨や皮も動物性タンパク質です。白米も十分な栄養があります。
このように人間にとっては不要な部分でも、一手間を加える事で十分に活用出来る食材はたくさんあります。調理途中で生じたこれらの部分を愛犬が食べやすいサイズに切り、軽く湯通ししてあげるだけで、ドッグフードのトッピングとして活用が出来ます。
市販の缶詰に比べ添加物などの心配がない上に、食材そのものの水分含有量が多いのでドライフードで起こる慢性的な水分摂取不足の解消にもつながります。
大型犬や多頭飼いの場合は、専用のフードプロセッサーを用意しておくと効率的です。