ドッグフードの賞味期限

ドッグフードの賞味期限はドライフードの場合、約一年が業界の基準とされています。
もちろんこの期限は未開封の状態での事です。開封後は一カ月を目安に食べきる事を推奨しています。
ドッグフードの製造の工夫と賞味期限の仕組みについて理解をしておくと、家庭での管理方法を見直す事が出来ます。

ドッグフードの賞味期限が最終加工日から起算されます

ドライタイプのドッグフードの場合、海外で製造し、コンテナに乗せ日本へ輸入し、到着してから品質検査を受け、最終処理を加え、日本で市販する為のパッケージに詰め替える作業を行います。つまりこのパッケージ詰め作業が最終工程となります。賞味期限は最終加工日から起算し、一年が目安です。
しかし、ドライタイプのドッグフードは含有水分量を10%未満に加工しています。10%未満という基準は、自然界において必要な水分がほぼ無い状態で、長期間経過してもカビが発生する事なく品質を保持出来る状態です。
つまり、一年以上保存をしたとしても未開封で酸素や湿気に触れる機会がない状態であれば、品質を保持出来るという意味です。
しかし、ドッグフード業界全般での共通認識として、食べ物である以上一年を目安に賞味期限を設ける事が通例となっています。
合成保存料を添加している製品の場合、もちろん一年以上はゆうに保存が可能と言えます。

開封後は、密閉容器で保存が理想的

ドライタイプのドッグフードの場合、製造段階で水分量を極限まで減らし加工されていますが、日本は海外に比べ湿度が高く、開封後は空気中の湿気を吸収し品質の劣化スピードが速いと言われています。
また、パッケージを開け閉めするたびに酸素に触れ、酸化も進みます。ドッグフードは開封後密閉容器で保存し、極力湿気や酸素を遮断し保存しましょう。食べきりまでの目安は一月程度ですが、それ以上の月数がかかる場合は密閉容器に小分けにし保存する事が理想的です。